01.13.2010

「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった旅館『金具屋』を舞台に
ゆる~くお湯と音楽を楽しむ世界初の温泉音楽フェスが開催されるらしい...。

そんな噂を聞いて、行ってきました長野県は渋温泉!
音楽イベント好きの吉村としては、世界初の試みにチャレンジする
こんな面白そうなイベント、応援せずにはいられません。
というわけで、今回のココロザシ勝手に応援団は
2009年11月14・15日に伝説の幕開けをした「音泉温楽」レポート編です。
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<1日目>

冬はお猿も入ってくることで有名な「地獄谷温泉」もある渋温泉。
お湯はどこでも掛け流し!9つある外湯には入り放題です。
でーん!ここが渋温泉!

宿についたら、まずは温泉まんじゅうでほっこり。

美人女将が渋温泉のことを優しく教えてくれました。

これを持っていれば、外湯めぐりができる!

ってわけで早速!目洗いの湯に行きました。
ブログばかり書いている目が癒される~!

下駄を鳴らしてカランコロン。しばらく歩くと「音泉温楽」の受付を発見しました。
オリジナル手ぬぐいがパス代わりっていうのが素敵です。

一日目の会場は...

金具屋 斉月楼のプロトタイプとして建てられた「臨仙閣」という旅館。
プロトタイプとは思えないくらい、丁寧なつくり。
当時の金具屋のご主人が、宮大工さん達をひきつれて全国の温泉街を巡り
各地で見た建築の良いところを結集させてつくられたそうです。

昔、この部屋は何に使っていたんだろう?
ずっと見ていても飽きない建築です。

会場にはほくほくの人だかり。
美味しいお酒を作ってくれるのは、地元の青年組合の方々。
地ビールがうまいんだこれが!

というわけで、ライブの前に温泉に。
現在営業をしていない「臨仙閣」の温泉に入れるなんて贅沢!

そして「ぷふぁー!!!」

こちらがタイムテーブル。
見るだけでわくわくするようなブッキング!
そして、アーティストさんもお客さんも浴衣一枚で風情抜群。
snoweffectの音の粒が、火照った体にリズミカルに跳ねて
ゆるり登場した七尾旅人の歌は、眠ってしまいそうに心地よかった。

温泉フェスはまだまだこれから!
渋温泉全体がフェス会場。ゆるりと散歩をしてみましょう。


「歌恋会館」では、地元の女将さんたちが、おんせんまんじゅう
とお抹茶を無料でふるまってくれたことに感動!

「小さな温泉郷だから、みんなで力を合せてやってるの」と女将さんたち。
すごくほっこりとする、素敵な空間でした。

射的場も賑わっています。

どこか懐かしい。

さらに歩くと、明るいちょうちんを発見。
ん?とうふラーメン?

中は地元の人たちと、観光客とがごったがえして
みんなで楽しそうにお酒を飲んでいました。

ちなみにこれが「とうふラーメン」
なんと、麻婆豆腐味!ああ、また食べたい。

このフェスの素晴らしいところは、音楽だけでなく
はじめて渋温泉に来た人が、土地や、食べ物、そして見知らぬ人との
コミュニケーションを楽しめるように、フェスの主催者だけでなく
地元の方々が一丸となって空間を創り上げているところでしょう。
普通に観光にこられたお客さんとも、一緒に射的で盛り上がったり
情報交換をしたりできるのは素晴らしいことだと思いました。

「今日は賑やかだね~!」となんでも屋のおじちゃん。

靴下、とっても暖かくて重宝しています。
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<2日目>
「音泉温楽」の朝は早い!
なんと朝6:00からサワサキヨシヒロさんの「ヨガライブ」があります。
アンビエントな音楽にあわせて、伸び~!

すごく気持ちよかったヨガライブの後は、早朝足湯めぐり。
朝市がはじまって、温泉街が活気づいてきました。

道端には、正真正銘の温泉たまご。

ぷるっぷるでした!

と、そこへレトロな喫茶店を発見。

お店にはメニューがありません。
おばあちゃんが、丁寧に淹れてくれた珈琲のみ。
美味しくて、お話するのが楽しくて、つい長居してしまいました。

さて、本日の会場はいよいよ金具屋さんの斉月楼。有形文化財でもあります。
(金具屋さんのHPで、その深い歴史を学んでから行くと、さらに感動が強まります。)

どどーん!壮大な玄関。

斉月楼は、客室が家に見立てられ、廊下が街道に見立てられているそうです。
水車の歯車が壁や床に埋め込まれていたりと、随所にセンスが光ります。

ライブ会場は「飛天の間」。
主催者でもあるサワサキヨシヒロさんバンドの演奏が聴こえてきます。
気持ちいい~。

幕がひらくと、ステージがどーんと現れる。
渚ようこさんのライブでは、爽快な声につられて、会場がぐっと熱くなります。
フードは地元・山ノ内町のおばちゃんたちが自分たちで育てた
米、豆、野菜、果物を使い、これまた手作りの「味噌」や
りんごをつかった「たれ」で調理したまさに"純地元手作り料理"。

これがなんと一皿100円。
ライブを見ながら、美味しい料理をたらふく楽しめる、なんて贅沢。

「ほんとうの手作りで、おいしくなあれ、おいしくなあれと心を込めてつくったのよ」
というみなさん。あまりの美味しさに全種類食べてしまいました!

そしてこれぞ正真正銘のエコ。
色んなフェスに行きましたが、食器にごはんを盛ってくれたフェスははじめてです。

自ら地ビールを売るのは、金具屋九代目の西山和樹さん。
音楽を軸にして、渋温泉という土地の魅力を、全身で知ることができる。
普段は入れない文化財での貴重なライブを経験できる。
こういったことを可能にしたのは、主催者のお2人のアイデア・行動力から派生して
西山さんをはじめ地元の方々を巻き込み
力を合せて、お客さんを楽しませる方法を考えているからだろうな、と思いました。

ボランティアスタッフのみなさんも、
設営などで疲れているだろうに、すごく対応が丁寧。
それぞれが、イベントにとって何が良いかをわかって行動している印象を受けました。

「はじめてやる場所で、はじめてやる形態のイベントなので
思うようにいかなかったり、大変なことが多いけど
お客さんが楽しんでくれている顔見ると、ふっとびます!」
スタッフは、お寺の音楽会「誰そ彼」を運営しているチーム
を中心に、音泉温楽に共感するメンバーが集まったそうです。

夕刻が近づいてきて、ライブも熱さを増してきます。
セッティング中に、ゲリラヨガライブがおこったり。
ASA-CHANG&巡礼は音が渋温泉にどんはまり。
トリを飾るはDE DE MOUSE。

DE DE MOUSEのラスト。
心地よかった音がだんだんと勢いを増し、みんなが踊る踊る!
熱気が最高潮に達し、イベントは幕を閉じました。

外にでると、すっかり空気は冷たくなって
また温泉に入りたくなりました。
最初は、「温泉でフェス」という新しさと
好きなミュージシャンが出演する、という理由で興味を持った音泉温楽なのですが
私はすっかり渋温泉好き、そしてここの人たちが好きになってしまいました。
今回第一回目ということなのですが
こんなに「来年も開催してほしい!」と思ったイベントはないくらい
素敵な音楽と、あたたかさと、新しい発見に満ち溢れた空間でした。
これだけ大規模なイベントを続けていくのは、物凄く大変なことだと思います。
街の人たちを巻き込むのも、なかなかできることではありません。
「音泉温楽」の主催は、Omega Triibe代表・田中宏和さんと
ミュージシャンのサワサキヨシヒロさんの2人。
どんな想いを持ってこのイベントを立ち上げ
どのように形にしていったのでしょうか。
すごく気になります...。
というわけで、戻ってからお2人に取材をさせていただくことになりました!
今後、「音泉温楽のココロザシ」をご紹介予定です。
お楽しみに!
<おまけ>

この2日間、泊めていただいたお宿は「よろづや旅館」さん。
居心地がよくって、女将さんが素敵!ありがとうございました。
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一部写真協力:お寺の音楽会「誰そ彼」 遠藤さま
web:http://www.taso.jp/
blog:http://www.quexpo.com