ココロザシ勝手に応援団

株式会社ACM(エーシーエム)  

07.22.2009

みなさん、CFRPという素材をご存じですか?

CFRPは、元々は宇宙で使うためにつくられた
カーボンファイバーで強化されたプラスチック。
すごく軽いのに、強度・弾性率が高い
ただものじゃない!素材なのです。


見た目は、こんな感じ。いろんな機械の心臓部に使われていることが多く



鉄やアルミと比べても、この強度!

しかもすごく軽いので、この長さ(3.5 m)でも片手で
かるがる持ちあげられます!


さて、今回のココロザシ!勝手に応援団は
宇宙・防衛用に開発されたCFRPを
産業用途でもっと広めていきたい!という想いのもと
大久保さん、源さんのお二人が2002年に立ちあげた
株式会社ACMのご紹介です。


右)代表取締役社長 大久保茂さん
左)取締役 事業開発部長 石川源さん 
素敵な笑顔で迎えてくださいました!

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宇宙だけで使うんじゃ、勿体ない。
CFRPを、産業用途でも使いたい!


「人類が月に降り立つために使うはしごを、この素材で作ってくれませんか?」
お客さんからのそんなオーダーが大久保さんとCFRPの出会い。
24年前、1985年のことでした。

当時、プラスチックの加工のお仕事をしていた大久保さんは
CFRPの軽さと強度に驚き、宇宙用だけでなく
産業用途としても使えるのではないかと、CFRPに興味を持ったそうです。

しかし長年の間、設計者がいない、コストがかかりすぎるという問題から
産業用途での普及は遅れたままでした。

CFRPが産業用途として使える可能性が出てきたのは、
1998年、長野オリンピックの頃。
全国の新聞が、スポーツ欄をすべてカラーに変えることにしたので
三原色の印刷用ロールを追加する必要が出てきました。
そこで、丈夫で曲がらず、軽いのでスピードコントロールが楽な
CFRPは新聞輪転機のロールに大量に使われることになったのです。

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CFRPの可能性をもっと広げたい―
そんな想いが二人を"ACM設立"に導いた。


CFRPにとっての転機が訪れた、長野オリンピック。
源さんと大久保さんの出会いも、ちょうどこの頃でした。
当時メーカーに勤めていた源さんが大久保さんに
競走用の車椅子をCFRPで作ってほしい、
というオーダーをしたのがきっかけでした。

CFRPはアルミの2分の1の軽さ。車椅子は軽い方が速く走れるので
ぴったりの素材だったのです。

しかし、フットワークが重い業界の体質もあり
CFRPの産業用途での普及スピードは、まだまだ遅れたままでした。

当時CFRPで商品をつくる過程では
「企画」「設計」「製作」と工程がわかれていて
それぞれ別の会社がやることが普通でした。
ですので、急なオーダーに応えられないのは
仕方のないことだったのです。

しかし、産業用途としてCFRPを普及させるためには
お客さんのオーダーにスピーディに応え、製品化することが求められる。
そのためには設計も出来るし、それを形に出来る工場も完備している
「自社で全部やることができる」会社が必要なんじゃないだろうか。

今ないなら、自分たちでつくろう。
二人は、そう決意しました。

さらにACMには「直接話す」というこだわりもあります。
CFRPで何かつくりたいというオーダーがあれば、
その人に直接課題を聞き、間違いのない提案を
することを大切にしています。

"直接話す""全部やる"
こういったこだわりが、お客さんの
「これが欲しかった!」をつくり出しているのです。

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CFRPの普及 が
社のミッションです!


ACMでは、CFRPの普及のために
鳥人間コンテストや、ロボコンなどに挑戦している
学生に、無償で素材を提供しています。
ACMの工場にはよく学生が遊びにきて
CFRPの加工の仕方を習って帰るそうです。

"CFRPの普及のためなら
教えられることはすべて教える"

というのがACMのモットー。
CFRPメーカーで、すべての工程を見ることが出来る会社は珍しいので
一般のお客さんや、異業種(時には同業種も!)メーカーさんにも
工場見学していただくことが多いそうです。

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CFRPのこれからの可能性-

ACMでは、常にCFRPの可能性を探り続けています。
例えば、この作品。


これは建築家、青木淳氏デザインによる
片持ち梁の超ロングアーム照明器具です。

本来だったら難しい、肉厚わずか1mmの中空構造。
さらに必要な照明部品がすべて入っているのにもかかわらず
支柱からの長さ6mの物体が水平を保ったまま
照明として周囲を照らしています。

この異様な光景が可能になったのも
素材に、軽さと強度がずば抜けた
CFRPを選んだからではないでしょうか。

この作品も「こんなものを作ってみたい」という構想から
ACMに相談が来たことがはじまり。

構想上のデザインを実現させるために
直接「何がやりたいか」を聞いて
何度も何度も相談を重ねながら、
デザイナーさんの想いをかたちにしていったそうです。

お二人と話していると、CFRPを使った商品の構想が
どんどん出てきます。
「こういうのがあったらいいな」という想いを、行動力でかたちにしているお二人。
CFRPを産業用途に使うことに挑戦し続け、50歳すぎてからの起業。
そして「毎日勉強、毎日楽しい!」という前向きな姿勢。
応援団で行ったのに、お二人から多大なパワーをいただいて帰ってきました。

いまこれは○○に使うもの、と考えられているものも
ひょっとしたら、何か違うものに使えるかもしれない。
どんなことでも「無理」と決めつけずに、チャレンジしてみることが大事。
そんなことを考えさせてくれた取材でした。



ACMさん、ありがとうございました!


今回ご紹介させていただいた企業

株式会社ACM(エーシーエム)
〒224-0057
横浜市都筑区川和町638
TEL:045-930-3038
http://www.acm-neo.jp/


キラキラ<おまけ>
ACMさんのブログ「マイノマイニチ」で紹介していただきました!
「マイノマイニチ」へ

CFRPのことが楽しく綴られている、お勧めブログです!!

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